愛知県北名古屋市のダンススクール ボヤージュ・ダンス・スタジオ

6週間後に踊る親子 Vol 9

2024-09-10 | 活動

6週間後に踊る親子 Vol 9

9日目: 自分を解放することへの挑戦

今日は昨日の即興ダンスをさらに発展させるぜ!

と言う事で「自分の感情を表現する」がテーマ

昨日より少し難易度の高い課題に取り組むことに。

「楽しい」「悲しい」「喜び」「怒り」「寂しい」「切ない」

などなど、さまざまな感情をテーマに即興で動くというものです。

 

特に「悲しい」や「怒り」での表現では、

娘は体を上手く動かせず困った顔をして立ち尽くす

娘は自分を表現するのがとても難しいとみえて

「怒は中々しないからな〜」と、普段から感情を抑制してきた彼女の環境に言葉に僕はハッとしました。

 

『何気なく過ごしていても、何処かで無意識に感情のブレーキを掛けている娘』

 

『その原因ハッキリしている。実の親に捨てられたと言う現実が自分と周りに壁を作っている事』

 

 

僕は「気にせずやってみたら?」と伝えると、

娘は静かに首を横に振り、

「私は感情のコントロールが下手だから怒れないな、もし私が怒ったら誰も私と仲良くしてくれない」と呟きました。

その言葉の重みがずしりと僕の胸にのしかかると同時に心臓がズキンと痛みましたが僕はめげずに助言!

「ここでは大丈夫。ダンスは誰とでも仲良くなれるコミュニケーションの一つだから!」と優しく伝え

娘は少しずつ力強い動きを見せ始めました。

 

 

娘が抱える心の闇は自分自身が思うより深く根深い

大人が一方的に居なくなっただけだけど

残された子供達は

“自分達は悪い子だからママは居なくなった”

と自信を責める様になるし当然の様に明るかった笑顔も曇りワガママも言わずただ黙々と毎日を

”大人になる為”だけに準備をして生き抜いてきた

 

そんな彼女達の唯一の救いがダンスである

今、姉妹は言う、親が居なくて惨めだと思うかって?全然私達にはダンスがある

踊れる場所と仲間と導く人と環境がある

自分達で『歩いて行く』と決意をしたあの日から

家族は今のお父さんとお母さんとお兄ちゃんだから

寂しくはない!ちゃんと前も向けてるし上も目指せてる

と力強く語る!

 

ただ、やはり感情をダンスで表すのは苦手だな〜と娘苦笑い

この子達に生きていく上での自信にも繋がる様に

親子で出たかった大会!チャレンジしてよかった。

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